壱岐島四国八十八カ所霊場(2)

 31番 平大師堂

本尊 文殊菩薩  

「3人寄れば文殊の知恵」といわれるように、知恵を象徴する仏です。

釈迦如来の脇に、普賢菩薩とともに、います。


御詠歌

南無文殊 三世の仏の 母と聞く、吾も子心 乳こそほしけれ

文殊菩薩は、三世諸仏の母と聞いています。私たちは、母の乳で育てられてきました。それと同じように、文殊菩薩様、私にも、その知恵という母乳を与えくださいませ。

 


 


 32番 𨕫ノ辻大師堂

本尊 十一面観世音 

頭に、十一面の観音のある冠をしています。

11個の顔で、全ての方向を見つめ、苦しんでいる人を発見し、救い出します。

前3面は穏やかな顔をしている菩薩面、左3面は怒って悪人を戒める分怒面、右3面は優しい顔で人を励ます狗牙上出面、後一面は悪を笑い飛ばす大笑面、頂上は仏の教えを説く仏面、があります。

各面には、阿弥陀仏の宝冠がついています。

左手には、蓮華を挿した水瓶を持っています。


御詠歌

静かなる 我がみなもとの 禅師峰寺(ぜんじぶじ)、浮かぶ心は 法(のり)の早船

悟りの心境にある静かなる、私の心の源は、高い所にある禅師峰寺です。今、私の心には、悟りの境地にある仏の教えを、早く運んでくれる、船のことが、浮かんでいます。

 
「法」は、仏の教えのこと。




 33番 向長堂

本尊 薬師如来

病気をなおしたり、病気にかからないようにと、お詣りをする仏です。

左手に薬の入った壺を持ち、右手はかざして、悪い所を診察しています。


御詠歌

旅の道 うえしも今は 高福寺、後のたのしみ 有明の月

遍路の旅をして、飢えたこともありましたが、今は、悟りの境地に達し、幸福です。これから、後のことを楽しみに思いながら、有明の月を見上げています。

 

 



 34番 山の坊観音堂

本尊 観音菩薩 

困っている時に、「南無観世音菩薩」と、唱えれば、すぐにやって来て、救ってくれる仏です。

如来になるために、修業中の仏です。

聖観音、 千手観音、十一面観音、如意輪観音、馬頭観音、准胝観音など、いろいろな種類があります。(


御詠歌

世の中に 蒔ける五穀の 種間寺、深き如来の 大悲なりけり


ここ、種間寺でまかれ、今は、どこでも育てられている五穀は、弘法大師の、深い、慈悲があってのものです。

 

 

 35番 山崎大師堂

本尊 地蔵菩薩

お堂の中にいるよりも、外にいることが多い仏です。

「とげ抜き地蔵」、「イボ取り地蔵」、「子育て地蔵」、「子安地蔵」、「安産(腹帯)地蔵」、「田植え地蔵」、「裸地蔵」、「身代わり地蔵」、「縛り地蔵」、「延命地蔵」、「勝軍地蔵」、「水子地蔵」など、いろいろあります。


御詠歌

澄む水を 汲むは心の清滝寺、波の花散る 岩の羽衣

清滝寺の澄んだ水を汲むと、心も清くなります。滝の水しぶきが、岩にあたって、波の花が咲き散らばり、まるで、羽衣のように、美しい景色です。

 



 36番 後藤堂

本尊 不動明王

「お不動さん」という、名で親しまれ、悪をこらしめるために、怒った顔をしています。

背中には、火炎、右手に剣、左手に縄を持っています。


御詠歌

わずかなる 泉に棲める 青龍は、仏法守護の 誓ひとぞきく

とても、小さな泉に住んでいる青竜だが、仏教信仰をしている人たちを、応援し、守ることを、誓っている、ということを聞いています。

「仏法守護」とは、仏教信仰をしている人たちを、応援し、守ること。




 37番 清水堂

本尊 大日如来

真言宗にのみ出てくる仏で、すべての仏像は大日如来が時と場所を超えて変化した姿とされます。

手は、忍者のポーズをとっています。


御詠歌

六つのちり 五つの柱 あらわして、深き仁井田(にいだ)の 神のたのしみ

六つのちりの世の中に、五社を造ったのも、きっと、深い考えのある仁井田の神様が、楽しむためだった、のでしょう。

「六つのちり」とは、人々の心を汚すと言われている、色・声・香・味・触・法の煩悩のこと。


「五つの柱」とは、地蔵菩薩、薬師如来、阿弥陀如来、聖(しょう)観世音菩薩、不動明王のこと。




 38番 崎辺大師堂

本尊 千手観世音  

本当に千本の手を付けた仏もありますが、多くは、42本の手で代用しています。

42本の手のうち2本(合掌手)は胸前で合掌し、他の2本(宝鉢手)は腹前で組み合わせて鉢を持ち、他の38本の手は、いろいろな物を持っています。

千本の手のそれぞれに、眼があります。


御詠歌

ふだらくや ここは岬の 船の棹、取るも捨つるも 法のさだやま

私がいるこの足摺岬は、船の棹のような形をしていて、補陀落(ふだらく)の方を向いている。その棹を手に取るのも、捨てるのも、仏教を信仰している人たちの、信仰心の強さ次第です。


「ふだらく(補陀落)」とは、南方にある、観世音菩薩の浄土のこと。




 39番 山根堂

本尊 観世音菩薩 

困っている時に、「南無観世音菩薩」と、唱えれば、すぐにやって来て、救ってくれる仏です。

如来になるために、修業中の仏です。

聖観音、 千手観音、十一面観音、如意輪観音、馬頭観音、准胝観音など、いろいろな種類があります。(


御詠歌

南無薬師 諸病悉除(しょびょうしつじょ)の 願(がん)こめて 詣る我身を 助けましめせ


薬師如来様、どうか、病気をしないで、健康でいられるようにと、願をかけてお参りしている、私の身を、助けてくださいませ。





 40番 鳥越大師堂

本尊 薬師如来  

病気をなおしたり、病気にかからないようにと、お詣りをする仏です。

左手に薬の入った壺を持ち、右手はかざして、悪い所を診察しています。


御詠歌

心願や 自在の春に 花咲きて、浮世のがれて 住むやけだもの


極楽浄土では、心からの願いごとも、思うままに自在にかない、春になり、花が咲くと、浮世をのがれた、けだものたちも住むようになります。

極楽浄土は、人も動物も、分けへだてなく受け入れてくれる、平和で平等な世界です。






 41番 谷頭大師堂

本尊 十一面観世音

頭に、十一面の観音のある冠をしています。

11個の顔で、全ての方向を見つめ、苦しんでいる人を発見し、救い出します。

前3面は穏やかな顔をしている菩薩面、左3面は怒って悪人を戒める分怒面、右3面は優しい顔で人を励ます狗牙上出面、後一面は悪を笑い飛ばす大笑面、頂上は仏の教えを説く仏面、があります。

各面には、阿弥陀仏の宝冠がついています。

左手には、蓮華を挿した水瓶を持っています。




御詠歌

この神は
三国流布の 密教を、守り給はん 誓いとぞ聞く

ここにいる神様は、三国じゅうに(日本・インド・中国)に広まっている密教を、守ると、誓っている神様です。


 42番 大安寺

本尊 十一面観世音 

頭に、十一面の観音のある冠をしています。

11個の顔で、全ての方向を見つめ、苦しんでいる人を発見し、救い出します。

前3面は穏やかな顔をしている菩薩面、左3面は怒って悪人を戒める分怒面、右3面は優しい顔で人を励ます狗牙上出面、後一面は悪を笑い飛ばす大笑面、頂上は仏の教えを説く仏面、があります。

各面には、阿弥陀仏の宝冠がついています。

左手には、蓮華を挿した水瓶を持っています。


御詠歌

草も木も
仏になれる 仏木寺(ぶつもくじ)、なを頼もしき 鬼畜人天(きちくにんてん)

仏木寺では、草も木も仏になることができます。鬼畜(餓鬼・畜生)や人間たちは、なおさら、成仏して、仏になることができます。





 43番 城ノ越大師堂

本尊 十一面観世音 

頭に、十一面の観音のある冠をしています。

11個の顔で、全ての方向を見つめ、苦しんでいる人を発見し、救い出します。

前3面は穏やかな顔をしている菩薩面、左3面は怒って悪人を戒める分怒面、右3面は優しい顔で人を励ます狗牙上出面、後一面は悪を笑い飛ばす大笑面、頂上は仏の教えを説く仏面、があります。

各面には、阿弥陀仏の宝冠がついています。

左手には、蓮華を挿した水瓶を持っています。




御詠歌

聞くならく 千手の誓ひ 不思議には、大盤石も 軽く(かろく)あげ石

聞いたところによりますと、千手観音様は誓いで、とても持ち上げることができない、女神が残したという、大きな石を、軽く持ち上げる、不思議な力を、持っているということです。






 44番 鬼カ原堂

本尊 十一面観世音  石田町石田触


頭に、十一面の観音のある冠をしています。

11個の顔で、全ての方向を見つめ、苦しんでいる人を発見し、救い出します。

前3面は穏やかな顔をしている菩薩面、左3面は怒って悪人を戒める分怒面、右3面は優しい顔で人を励ます狗牙上出面、後一面は悪を笑い飛ばす大笑面、頂上は仏の教えを説く仏面、があります。

各面には、阿弥陀仏の宝冠がついています。

左手には、蓮華を挿した水瓶を持っています。


御詠歌

今の世は 大悲のめぐみ 菅生山(すごうやま)、ついには弥陀の 誓いをぞまつ

現世では、菅生山の阿弥陀如来様の、お恵みを受けて生き、やがて、最後には、阿弥陀如来が誓った、極楽浄土に行くのを待つことになるでしょう。


 45番 岩屋堂

本尊 不動明王

「お不動さん」という、名で親しまれ、悪をこらしめるために、怒った顔をしています。

背中には、火炎、右手に剣、左手に縄を持っています。


御詠歌

大聖(だいしょう)の 祈る力の げに岩屋、石の中にも 極楽ぞある


岩屋寺の不動明王様の、祈る力は、本当に言うまでもなく、石の中までにも、極楽の世界があふれています。


「大聖」とは、岩屋寺の本尊である不動明王のこと。




 46番 古御堂

本尊 地蔵菩薩  

お堂の中にいるよりも、外にいることが多い仏です。

「とげ抜き地蔵」、「イボ取り地蔵」、「子育て地蔵」、「子安地蔵」、「安産(腹帯)地蔵」、「田植え地蔵」、「裸地蔵」、「身代わり地蔵」、「縛り地蔵」、「延命地蔵」、「勝軍地蔵」、「水子地蔵」など、いろいろあります。


御詠歌


極楽の 浄瑠璃世界 たくらへば、受くる受難は 報いならまし


極楽といわれる、浄瑠璃世界に比べると、この世で、因果の報いにより、受ける受難(苦楽)は、つまらない、とるにたらないものです。


 47番 布留谷堂

本尊 阿弥陀如来

もとは、古代インドの国王で、出家して、法蔵比丘(ほうぞうびく)と名乗と名乗っていました。

法蔵比丘は、「四十八の大願」を立て、成就し、悟りを開き阿弥陀如来となりました。

阿弥陀仏を唱える念仏は、「南無阿弥陀仏」、「ナマンダブ」です。

阿弥陀如来は、釈迦如来の師匠になります。


御詠歌

花を見て 歌読む人は 八坂寺、三仏じょうの 縁とこそ聞け

八坂寺で、花を見て、歌を読む人は、阿弥陀三尊様と縁があるということです。


「三仏じょう」とは、阿弥陀三尊、つまり、阿弥陀 如来、観音菩薩、勢至菩薩のこと。


 48番 寿慶院

臨済宗  

本尊 地蔵菩薩


お堂の中にいるよりも、外にいることが多い仏です。

「とげ抜き地蔵」、「イボ取り地蔵」、「子育て地蔵」、「子安地蔵」、「安産(腹帯)地蔵」、「田植え地蔵」、「裸地蔵」、「身代わり地蔵」、「縛り地蔵」、「延命地蔵」、「勝軍地蔵」、「水子地蔵」など、いろいろあります。


御詠歌

弥陀仏の 世界を訪ね 行きたくば、西の林の 寺に詣れよ

阿弥陀様のいる極楽の世界を、訪ねていきたいなら、西林寺にお詣りしなさい。

 



 49番 龍峰院

臨済宗  

本尊 阿弥陀如来

もとは、古代インドの国王で、出家して、法蔵比丘(ほうぞうびく)と名乗と名乗っていました。

法蔵比丘は、「四十八の大願」を立て、成就し、悟りを開き阿弥陀如来となりました。

阿弥陀仏を唱える念仏は、「南無阿弥陀仏」、「ナマンダブ」です。

阿弥陀如来は、釈迦如来の師匠になります。


御詠歌

十悪の
我身を棄てず そのままに、浄土の寺へ まいりこそすれ


十悪に染まったこの身のままで、浄土のお寺に、お参りしました。悪人であっても、このお寺に、お参りして、極楽浄土に、行くことができるのは、ありがたいことです。


「十悪」とは、してはならない十の悪い行いのこと。
殺生(せっしょう・むやみに命を奪う)、偸盗(ちゅうとう・盗み)、邪淫(じゃいん・不純異性交遊)、妄語(もうご・うそ)、綺語(きご・ごまかす)、両舌(りょうぜつ・二枚舌)、悪口(あっく)、貪欲(とんよく)、瞋恚(しんこ・怒る)、愚癡(ぐち)、をいいます。





 50番 西間堂

本尊 薬師如来 

病気をなおしたり、病気にかからないようにと、お詣りをする仏です。

左手に薬の入った壺を持ち、右手はかざして、悪い所を診察しています。


御詠歌

よろずこそ 繁多なりとも 怠らず、諸病なかれと 望み祈れよ

世の中は、いろいろあって忙しいけれども、怠りなく、病気にならないようにと、望んで、お祈りしなさい。

 

 


 51番 伝記寺

臨済宗  

本尊 地蔵菩薩  


お堂の中にいるよりも、外にいることが多い仏です。

「とげ抜き地蔵」、「イボ取り地蔵」、「子育て地蔵」、「子安地蔵」、「安産(腹帯)地蔵」、「田植え地蔵」、「裸地蔵」、「身代わり地蔵」、「縛り地蔵」、「延命地蔵」、「勝軍地蔵」、「水子地蔵」など、いろいろあります。



御詠歌

西方を よそとは見まじ 安養の、寺に詣りて 受くる十楽

西の方にあるという極楽浄土を、よそのことだと思ってはいけません。近くにあるお寺にお詣りすれば、極楽浄土にある十種の快楽を受けることができます。

 



 



 52番 石田峰大師堂

本尊 十一面観世音  

頭に、十一面の観音のある冠をしています。

11個の顔で、全ての方向を見つめ、苦しんでいる人を発見し、救い出します。

前3面は穏やかな顔をしている菩薩面、左3面は怒って悪人を戒める分怒面、右3面は優しい顔で人を励ます狗牙上出面、後一面は悪を笑い飛ばす大笑面、頂上は仏の教えを説く仏面、があります。

各面には、阿弥陀仏の宝冠がついています。

左手には、蓮華を挿した水瓶を持っています。



御詠歌

太山に 登れや汗の 出でけれど、後の世思えば 何の苦もなし

太山寺に登り、お詣りすると、参道が長いので、汗が出ます。しかし、後の世のことを考えると、何の苦労もありません。

 




 53番 畔久留堂

本尊 阿弥陀如来 

もとは、古代インドの国王で、出家して、法蔵比丘(ほうぞうびく)と名乗と名乗っていました。

法蔵比丘は、「四十八の大願」を立て、成就し、悟りを開き阿弥陀如来となりました。

阿弥陀仏を唱える念仏は、「南無阿弥陀仏」、「ナマンダブ」です。

阿弥陀如来は、釈迦如来の師匠になります。


御詠歌

来迎の 弥陀の光の 圓明寺、照りそう影は 夜な夜なの月

来迎した阿弥陀如来の光のように輝いている円明寺、さらに、月が、夜な夜な出てきて、阿弥陀如来に寄り添って、輝いています。






 54番 真弓堂

本尊 地蔵菩薩  

お堂の中にいるよりも、外にいることが多い仏です。

「とげ抜き地蔵」、「イボ取り地蔵」、「子育て地蔵」、「子安地蔵」、「安産(腹帯)地蔵」、「田植え地蔵」、「裸地蔵」、「身代わり地蔵」、「縛り地蔵」、「延命地蔵」、「勝軍地蔵」、「水子地蔵」など、いろいろあります。



御詠歌

くもりなき 鏡の縁を ながむれば、残さず影を うつすものかな

 少しも曇りのない鏡で、わが身を眺めると、善も悪も、すべて隠すことなく、その姿を、映してくれます。

 




 55番 伍石堂

本尊 薬師如来

病気をなおしたり、病気にかからないようにと、お詣りをする仏です。

左手に薬の入った壺を持ち、右手はかざして、悪い所を診察しています。


御詠歌

このところ
三島の夢の さめぬれば、 別宮とても おなじ垂迹(すいじゃく)

少しばかり寝て、大三島にある大山祇神社の夢を見て、目覚めると、目の前にある南光坊は、る大山祇神社の別宮であっても、同じように神様の姿をしている仏様がいました。

「垂迹」とは、仏が、神様の姿をして現れること。

 

 




 56番 若松土谷堂

本尊 地蔵菩薩  

病気をなおしたり、病気にかからないようにと、お詣りをする仏です。

左手に薬の入った壺を持ち、右手はかざして、悪い所を診察しています。


御詠歌

みな人の
詣りてやがて 泰山寺、来世の引導 たのみ置きつつ

 

 泰山寺に、お詣りに来た人は、みんな、来世へのお導きを頼んで、退散します。




 57番 南明寺

本尊 薬師如来

病気をなおしたり、病気にかからないようにと、お詣りをする仏です。

左手に薬の入った壺を持ち、右手はかざして、悪い所を診察しています



御詠歌

この世には 弓矢を守る 八幡なり、来世は人を 救う弥陀仏

 

八幡様は、今の世では、弓矢の道を守る神様ですが、来世では、人々を救ってくれる阿弥陀如来像です。






 

 58番 宝泉軒堂

曹洞宗

本尊 地蔵菩薩 

お堂の中にいるよりも、外にいることが多い仏です。

「とげ抜き地蔵」、「イボ取り地蔵」、「子育て地蔵」、「子安地蔵」、「安産(腹帯)地蔵」、「田植え地蔵」、「裸地蔵」、「身代わり地蔵」、「縛り地蔵」、「延命地蔵」、「勝軍地蔵」、「水子地蔵」など、いろいろあります。


御詠歌


立ち寄りて
佐礼の堂に 休みつつ 六字を唱え 経を読むべし

佐礼の堂に立ち寄って、休みながら、六文字の、南無阿弥陀仏を唱えたり、お経を読んだりしましょう。

     



 59番 法輪寺

曹洞宗

本尊 地蔵菩薩

お堂の中にいるよりも、外にいることが多い仏です。

「とげ抜き地蔵」、「イボ取り地蔵」、「子育て地蔵」、「子安地蔵」、「安産(腹帯)地蔵」、「田植え地蔵」、「裸地蔵」、「身代わり地蔵」、「縛り地蔵」、「延命地蔵」、「勝軍地蔵」、「水子地蔵」など、いろいろあります。

御詠歌

守護のため 建ててあがむる 国分寺、いよいよ恵む 薬師なりけり

国を守るために建てられ、尊敬すべき国分寺。ますます、恵みを施してくれる、薬師如来像です。

 

 



 60番 名切大師堂

本尊 薬師如来 

病気をなおしたり、病気にかからないようにと、お詣りをする仏です。

左手に薬の入った壺を持ち、右手はかざして、悪い所を診察しています。


御詠歌

縦横に 峰や山辺に 寺建てて、あまねく人を 救うものかな

縦横に走っている峰や山の中に、寺を建てて、たくさんの人々を、救ってくださることだろう。

 

 


          

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