壱岐の津神社


津(つ)神社

津上山(つのかみさん)

地元では、津上山(つのかみさん)と呼ばれている、高さ134mの山の頂上にあります。

この山には、平安時代から、見張りのための役所があったところです。



祭神

祭神

彦波瀲武鵜草葺不合尊(ひこなぎさたけうかやふきあえずのみこと・神武天皇の父)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと・山幸彦)、豊玉比売命(とよたまひめのみこと)、玉依比売命(たまよりひめのみこと)、神日本磐余彦命(かむやまといわれひこのみこと・神武天皇)

大正3年 牛神社より素戔嗚尊、大己貴命を合祀














牛神

寛文12年(1672)に、壱岐島内で、牛の疫病が大流行し、たくさんの牛が死にました。

伝染病は、新城(しんじょう)村、箱崎(はこざき)村、諸吉(もろよし)から始まり、壱岐中に広まりました。

これを食い止めようと、守護代や郡代が相談して、費用を国中から集め、角上(つのかみ)に牛神を勧請して、社を建て、牛神といわれる素盞鳴尊(すさのおのみこと)と大国主命(おおくにぬしのみこと)を招き、疫病退散の祈祷が行われ、牛神が祭られました。











母子神様

境内には、母子神さまもいます。

男は、母子神様の、左の袖を引っ張れば、美しい女性と結婚することができます。

女性も、左の袖を引っ張れば、イケメンの男性と結婚することができます。

また、母子神様の、腰をなでれば、子どもが授かり、円満な家庭を築くことができます。





















牛まつり

津神社では、毎年4月の第2日曜日に牛まつりが行われています。

壱岐牛の名前を広めるためと、牛の安全祈願のために、20数年前に地域おこしを兼ねて、牛祭りを始めました。

牛祭りをしているのは、牛方触(うしかたふれ)、大浦触(おおうらふれ)の人たちです。

大人や子供たちが、牛のハリボテや
福神の格好をして、1.5kmの道のりを歩き回ります。

さながら、仮装行列のようです。

山頂にある、神社では、地元の婦人会によって、バザーが行われたり、せんべいやまんじゅう等が販売されています。


見晴らし

神社の境内からは、半城(はんせい)湾や牧崎、岳の辻がはるかかなたに、箱庭のように、見えます。

見晴らしの良いところです。

















 亀石

むか〜し、むかしのお話です。


この神社のある山の麓を流れている、大きな川があって、海水が往来していました。

そのとき、1匹の亀が津神社にお詣りしましたが、潮が急になくなり、帰ることができず、とうとう石になってしまいました。

その亀石が今も麓にあります。

古代には、山の上の神社には社殿がなく、ただ神石があるだけだったので、この亀石は遥拝石ではなかったかといわれています。