壱岐の覩上神社 十七

覩上神社

祭神

素盞嗚尊(すそのおのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)

昭和13年、若宮神社合祀

相殿

仁徳天皇、仲哀天皇、神功皇后、応神天皇


あたりは、シーンと静まりかえり、とても落ち着いた雰囲気の神社です。

石鳥居は、江戸時代に造られました。

この神社は、場所を何度も移転しています。

初めは、那珂郷農長の向帯田山にあり、神木の落ち葉を取ると、とても咎められたので、住吉村坪見に遷しました。

しかし、それでも、咎めるので、上山信の白岩山に遷しました。

その後、また、何かの理由で、今の覩上川上に、遷しました。

神社を維持するというのも、たいへんですねぇ。

この神社には、室町中期から江戸時代初期に作られたといわれる、猿田彦(さるたひこ)と天鈿女命(あめのうずめのみこと)の、古い面があります。


(神様のお話)

素戔嗚命(くしいなだひめのみこと)は、父親の伊弉諾命(いざなぎのみこと)から、海原を治めるように言われますが、母親の伊弉冉命(いざなみのみこと)が住んでいる、黄泉(よみ)の国に行きたいと、泣きわめきました。

そのため、高天原(たかあまはら)から、追放され、出雲の国へ行きます。

そこで、八岐大蛇(やまたのおろち)を退治して、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)と結婚します。

大己貴命(おおなむちのみこと)は、日本書紀では、素盞嗚尊(すそのおのみこと)と奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)の子とされています。

しかし、古事記では、六代目の孫とされています。

大己貴命(おおなむちのみこと)は、因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)の話や、兄たちからいじわるをされて、何回も死んで、また生き返る、という神様です。

素盞嗚尊(すそのおのみこと)の末娘、須世理姫(すせりひめ)と結婚しますが、結婚する前に、素盞嗚尊(すそのおのみこと)から、いろいろな試練を与えられます。







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