壱岐の流八幡神社 十七



流八幡神社

祭神

誉田別尊(ほむたわけ のみこと)、息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)、比咩大神(ひめのおおかみ)

大きな鳥居の、傍に、鳥居に負けないくらいの石灯籠があります。

また、カエル似ている石の置き物もあります。

このカエル、とてもユニークですねぇ。


八幡神社なので、神功皇后に関係のある、神様が祀ってあります。



(神様のお話)

誉田別尊(ほむたわけ のみこと)は、応神天皇のことです。

息長足姫命(おきながたらしひめのみこ・神功皇后)と仲哀天皇の間に、生まれた子です。

海部(あまべ)、山部、山守部、伊勢部の制度をつくったり、剣池(つるぎのいけ)を作りました。

応神天皇と仁徳天皇は、同じ人物だという、説もあります。


比咩大神(ひめのおおかみ)については、いろいろな説があります。

ここでは、2つの説を紹介します。


(A説)

この説は、比咩大神(ひめのおおかみ)は、天照大神が、素盞嗚尊と誓約(うけい・高天原をのっとろうとする、考えがないことを示すこと)を、行った際に生んだ、美人の誉れの高い、三人の女神の総称である、という説です。


まず最初に、奥津島比売命(おきつしまひめのみこと)(別名 多紀理毘売命(たぎりひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと))が生まれました。

「多紀理」とは、速く、激しく流れる潮流のことを、表しています。


次に、生まれたのが、市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)(別名 狭依毘売命(さよりひめのみこと)、弁財天(べんざいてん))です。

3人の女神のなかでは、一番美しいと、いわれ、弁天様として、この神様だけを、祀っている神社も多くあります。

市杵島(いちきしま)は、「斎(いつ)く島」のことで、斎くとは、神に仕える、とか、神を祀る、という意味です。

厳島神社(いつくしまじんしゃ)の名前は、市杵島比売命からきている、ともいわれています。


最後に生まれたのが、多岐都比売命(たぎつひめのみこと)(別名 湍津姫命(たぎつひめのみこと)、田寸津比売命(たぎつひめのみこと)です。

多岐都比売命は、奥津島比売命と同じく、速く、激しく流れる潮流のことを、表しています。


この3人の女神は、邇邇芸命(ににぎのみこと)が、天孫降臨をするときに、養育係として付き添い、道中の安全を守るようにと、天照大神から命じられました。

そこから海上安全、交通安全の神として信仰されています。


(B説)

この説は、比咩大神(ひめのおおかみ)は、邪馬台国の女王、卑弥呼である、という説です。









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