壱岐の祥雲寺



祥雲寺(しょううんじ)


山門

 このお寺の山門を良く見てください。 
 
まず、お寺なのに一見鳥居のようものがあります。

 実は、これは石で造られた山門なのです。

 その山門の上に石灯篭があり、さらにその石灯篭の上に鯱(しゃち)があります。

 鯱はお寺の入り口から入る人をじっと見つめています。

明治時代に住職の考案で造られました。

山門の高さは4.75m、石灯篭の高さは鯱と合わせると1.71mあります。

石は、勝本の布気触(ふけふれ)から持ってきた布気石と呼ばれている玄武岩です。

もともと、鯱は想像上の海の魚ですが、海に住んでいるので、防火の守りのために飾られています。

これを造った石工は勝本町布気触生まれの茶屋本初蔵(ちゃやもとはつぞう)という人です。

江戸時代から明治時代にかけての人で、44歳のときの作です。

茶屋本初蔵は壱岐で一番高い技術を持った人といわれています。

他にも、住吉神社の石垣、水神社の石灯篭、柳田触の忠魂碑など優れた仕事を残しています。






















サボテン


おおきなサボテンですね~。

実は、このサボテン、住職の奥さんが鹿児島に旅行に行ったときに、サボテンの葉を1枚買ってきたのが、屋根よりも高く伸びたそうです。

増やすときには、葉を1枚植えればよいそうです。

でも、壱岐の人たちは自分の家の屋根よりも高く伸びることを嫌う傾向にあります。

サボテンの横には、昔懐かしい手でくみ上げるポンプが見えます。

今でも使われているそうです。