壱岐の七郎神社


七郎神社

次のようなお話があります。

江戸時代、平戸藩から検地の役人がやって来ました。

壱岐では、この役人を、正伝庵で接待しました。

飲めや歌えやの大騒ぎで、長い時間が経過しました。

この日、役人の乗る馬を見張っていたのが七郎でした。

酒盛りが余りにも長かったので、七郎は眠ってしまいました。

そのため、馬が逃げてしまい、田に植えてあった稲を食べてしまいました。

それを知った奉行は、七郎を激しくたたきのめしました。

これに怒った、七郎は、馬を殺してしまい、自分も自害して果ててしまいました。

それ以後、この付近では、霊魂があらわれ、人々を悩まし、また、ひずめのない牛や馬が生まれたり、不吉なことが続きました。

村の人々は、これは、七郎や馬のせいだと考えて、神社を建てて、祀りました。







また、供養塔をたてて、七郎の霊を慰めました。