壱岐のお寺
壱岐でお寺が多い理由 |
壱岐には現在、仏教会加盟の寺院が35寺あります。
内訳は、曹洞宗17、臨済宗10、真言宗5、日蓮宗2、浄土宗1です。
この中には、無人のお寺もあります。
壱岐でお寺が多い理由は、平戸藩の特殊性にあります。
平戸は、江戸時代、海外貿易の拠点でした。
そのため、幕府の厳しい目が光っていたので、平戸藩主は、あらぬ疑いをかけられないように、先ず、お寺をたくさん造りました。
そして、そのお寺に、農村、漁村の戸主の名前、年齢、妻の実家、結婚年月日、子の生年月日等を記載した帳簿を作らせました。
この帳簿を宗門改帳(しゅうもんあらためちょう)といいます。
さらに、この帳簿をもとにして、お寺に、自分の寺の檀家がキリスト教徒ではないと、いうことを証明させました。
これを、寺請制度といいます。
このような制度を維持し、どこかのお寺に住民をしばりつける必要があったことから、壱岐では、お寺が多くなったと考えられます。