壱岐の歯うずき神


歯うずき神

壱岐では、歯が痛くなることを「歯がうずく」といいます。

この石の塚は地元の人たちが歯が痛くて痛くてしょうがないときに、「痛いの痛いの飛んでけ〜。」という切実な願いを込めてお参りしていたものです。

歯が痛いのだけは、とてもがまんできませんね〜。

この気持ちは良く分かります。

今でも、お参りする人があるらしく、石塚の根っこのところにお賽銭(さいせん)が置いてあります。

実は、この石塚については、1つのお話があります。

今から、300年ばかり前に、唐津からお寺の小僧(こぞう)さんがやって来ました。

このお小僧さんは、大変親切で、子供好きな良い人でした。

しかし、病気のために若くして亡くなってしまいました。

亡くなるまぎわに、「唐津の方が見える場所に葬ってください。」という遺言がありました。

地元の人たちは、とてもかわいそうに思って、唐津が良く見える場所に葬り、墓を作りました。

ここにある写真の石塚がその墓だといわれています。