壱岐はどこにあるの?


韓国

赤い場所が壱岐の所在地です。

ご覧になって、お分かりのように、壱岐は、朝鮮半島や中国大陸に近い場所にあります。

距離を見てみましょう。

朝鮮と対馬は50km、対馬と壱岐は68km、壱岐と博多は76kmあります。

壱岐は朝鮮半島にいかに近いかがお分かりでしょう。

朝鮮との距離はわずか120kmしかありません。

このことは、壱岐の歴史を語るうえで、とても大切なことです。

まず、壱岐は、大陸と近いこともあって、弥生時代以前から、朝鮮半島や中国大陸との交易の中心地でもありました。

交易の中心地というよりも、正確には、朝鮮半島や中国大陸からやって来るいろんな文化の中継基地でもあったというべきでしょう。

私は、東京で、50年間生活しましたが、当初、壱岐出身といっても、即座に、壱岐がどこにあるか知っている人は、あまりいません。

島根県にある「隠岐」の島と良く間違われました。

また、大学生のとき、先輩から、「壱岐には電気があるの?」、と真剣な顔で、質問されたこともありました。

今では、なつかしい思い出です。


壱岐は何県?

上の地図をご覧になって、壱岐は何県に属しているかお分かりでしょうか。

壱岐に行くには博多港からフェリーや高速船に乗るので福岡県? 

違います。 

壱岐に一番近い県は佐賀県なので佐賀県?  

違います。

このことについては、他の章でお話してあります。

そこをお読みください。



島々

 これは、壱岐の全島の図です。

ひとくちで壱岐の島というと、皆さんは、1つの島だけ、と思われるでしょう。

 しかし、図のように、壱岐の島は、1つの大きな本島と、その周辺にある島々からなります。

壱岐本島の周辺には、5つの人が住んでいる島と、24の小さな無人島があります。

 これらの大小29の島々から壱岐の島は成り立っています。

壱岐本島の周辺の島で、人が住んでいる島は、櫛(くし)の歯が欠けるようにだんだん減ってきています。

 若いうちは、自活できても、年をとると、老後の面倒を見てもらうために、壱岐本島の方へ転居するからです。

非常に寂しい気がします。

さて、壱岐の本島は、ご覧のように、楕円形(だえんけい)をしています。

南北が17km、東西が15kmあります。

壱岐の人口は31,000人、世帯数は11,000世帯あります。

しかし、だんだん、老齢化が進み、若者の職場がないために、本土の方に出て行く人達が多く、人口、世帯数共に年々減少しています。